ライトダウン

はじまりと雑記。

2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

短歌④-「春の翳りに」

少し頭を空っぽにしてみました。それでも色々考えている。平成最後の投稿になるでしょうか。では、また、新しい元号と変わらない日々で会いましょう。 晴れを待つ東屋の隅 睡蓮が世界の終わりを体現している 新天地ではまず安いカラオケの店を探すことから始…

短歌③-「桜と一日」

桜を詠むことを試みました。 何もない日々の延長線上の 君が笑顔でありますように 側溝の桜銀河は果てしなく 広くおもえて手のひらほどで 連れてきた車輪の桜の道しるべ 「次右だっけ?」「 ううん、もう少し、」

生活叙事詩

ちょっと自分の話でもする。 四月から僕の生活の色はがらりと変わった。約一年間の自堕落に埋もれた自宅浪人は終わった。たくさんを手に入れては無駄にして、結果に残る成績は何一つ得られなかった。 専門学校に通うことになった。初めは学校事務を志して公…

短歌②-「黯い夜」

所詮。性懲りも無く、二度目の短歌投稿。 ここではない。という確信だけ持って歩む日々が始まりそうで。見失いたくないな。 短歌② さそわれるようにのぞいた路地裏のアネモネ 微かに襲う五月雨 灰色に染まった声を拐かす、ジン、GARAM、君。 まだ足りなくて…

短歌①-「貴女」

「あの花火、撃ち落としてよ」と微笑んだ貴女は沈む 都会のビルへと 肌色が上げた嬌声 残響に揺らぐバロック 死を仄めかして、 桜に見初められ君は春の奴隷 叫びで濡れた咽喉は枯れゆく 「海になりたい」と嘆いた少女さえ きっといつかは空へ昇って 或る電波…