ライトダウン

はじまりと雑記。

短歌①-「貴女」

 

 

 

「あの花火、撃ち落としてよ」と微笑んだ貴女は沈む 都会のビルへと

 

肌色が上げた嬌声 残響に揺らぐバロック 死を仄めかして、

 

桜に見初められ君は春の奴隷 叫びで濡れた咽喉は枯れゆく

 

「海になりたい」と嘆いた少女さえ きっといつかは空へ昇って

 

或る電波、時に淑女は喪った。「紛い物の夜・青春リボン」