ライトダウン

はじまりと雑記。

短歌-12

前書き

 

 

ジオラマのような街をバスから見下ろすとき、その中に僕はいない。

誰かの部屋からこぼれ出したピアノの音。

木枯らしの吹き溜まり。

冬の青空になじみ出す、あなたの声。

 

 

 

短歌

 

 

 

もうここが終点ということにして

駅舎で開く星座図鑑の

 

 


屋上の誰かの庭園 

この街は果実に集約されずに抗う

 

 

 

2019/11/21