2019-05-13 短歌⑥-「無音なる星」 大人になれば忘れることは、大人になってから忘れればいいかな。そうして失ったことにも気付かずに、まだ旅は途中だ。 街灯の光は淡くいつの日か指でなぞった星 降り注ぐ 星座の線 途切れるときにもう二度と会えない人に歌を歌おう 葉の先にあまつぶ実る放課後のプラネタリウム 手を繋いでみる 指先で紡いだ先にミラ 空はくじら座を飲み吐き出している