ライトダウン

はじまりと雑記。

短歌⑩

   今年の夏は、同級生からの連絡が相次いだ。久しぶりに会わないか、と。そのほとんどを断った。ずっと誰かの思い出に居座るくらいなら、いっそ私のことなど忘れておくれ。

 

 

 

 

短歌

 

 

 

 

思い出を弔うときに鳴っている

マリンバ、君は秋のダンスを

 

 

 

秋雨は次第に屋根を強く打つ

残りの頁を確かめる日々

 

 

 

昨日までパチンコ屋だった

そこはもう廃墟であって苦い珈琲

 

 

 

 

 

 

2019/9/2